ナルコレプシーってご存知ですか?
過眠症の一種です。まだまだ知名度は低いですよね。
先日、ナルコレプシーの患者のひとりである川崎俊さんが、ナルコ患者の日本人としては初の自叙伝を出版されました!
今回は、川崎さんの自叙伝、「ナルコレプシーのこと」を紹介したいと思います。
ナルコレプシーのこと
ナルコレプシーは、まだそんなに知名度のある病気ではありません。
学校や仕事中といった寝てはいけない場所で眠ってしまうため、怠けていると思われてしまいがちです。また、本人も病気に気付けず、自分自身を責めてしまうようなことが多い病気です。

こちらの書籍では、ナルコレプシーの症状や、患者さんたちが置かれている状況について、著者の川崎さんの実体験も絡めて紹介されていました。
川崎さんは小学生でナルコレプシーを発症。病気と向き合いつつ大学受験を乗り越え、その後は理学療法士として働かれています。
川崎さんのブログ:誰よりも私らしく起きていたい
この本を読んで、心に残ったフレーズがあります。
それは「ナルコレプシーを抱えた私だからできることもあるはずだ(本書35ページより引用)」という言葉です。発症してからやりたいことを見つけるまで、そして川崎さんが実際にその夢をかなえるまで、本を通して伝わってきたのはその力強さでした。
過眠症の患者である以上、眠気を日常から完全に切り離すことはほぼ不可能です。社会生活において困難なこともあり、私自身苦しい思いをしたこともあります。やりたかったことを諦める人も、なかにはきっといると思います。
それでも、病気を理由にあきらめることはないのだと話す川崎さんに、私は自然と勇気をもらえました。同じ病気で悩む人には、ぜひ一度読んでほしいです。
読者に寄り添うQ&A
川崎さんがよく聞かれることをQ&Aにまとめてらっしゃいます。
私自身聞かれたことがあったり、逆に気になることだったり、ためになることが多いです。
特に発症して間もなくの方、身近にナルコレプシーの患者さんがいる方には勉強になるのではないでしょうか。
どんな人にも、一度手に取ってほしい本
ナルコレプシーの患者さんにはもちろんですが、その周囲の方、また今までかかわりのなかった人にも是非一度手に取ってほしい本です。
過眠症は、なかなか人の理解は得られません。けれど、この本を通じて1人でも多くの人にこの病気のことを知ってもらい、理解が広がればいいなあと思います。
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noteにて「はじめに」が全文公開されています。
川崎さんの思いが伝わるものになっていますので、ぜひ読んでみてくださいね。
それではこのあたりで。
原口ももよ