自衛隊

元女性自衛官の私が自衛隊の営内生活を少しだけ紹介してみる

営内者とは、基地の中に住む自衛官のことを言います。一般の人が入ってこれる場所ではないので、普段どんな生活をしてるのか知ってる人は少ないんじゃないでしょうか。

 

私は元自衛官ということもあり、営内で3年間生活していました。なので、当時の私の生活を少しだけ紹介してみようかと思います。

※上に貼ったのはT-4練習機です。この記事とはあんまり関係がないのですが、好きな飛行機の一つなので使ってみました。

営内ってこんなところ

自衛隊の基地の中にある、自衛官が居住している場所のことを言います。何かあった時に即対応に当たるのは営内者です。基地の外に住んでる人は来るまでに時間がかかりますしね。

 

自衛官が「営内帰る」とか「あ、営内に忘れ物した」とか言ってたら、それは住んでる部屋のこと。隊舎って言ったりもします。

 

一人部屋ということはまずありません。私のときは、教育隊では6人部屋、部隊に出てからも4〜5人部屋でした。営内にいる限り、ずっと集団生活です。与えられるのはベットとロッカーのみなので、あんまりスペースもないです。

 

私の住んでた部屋は机もなかったですが、勉強したいときや仕事持って帰ってきた場合、自習室があるので問題ありませんでした。

 

ちなみに、営内から出て基地の外に居住するには、結婚するか、30才以上で階級が2曹以上になるか幹部になる必要があります。(基地によって規則が多少違うらしいですが)

教育隊と部隊での違い

営内生活ですが、教育隊にいる時と、部隊に配属されてからとで少し違います。まずその違いを紹介します。

教育隊での営内

新米の自衛官はまず教育隊というところに配属されます。ここでは文字通り自衛官としての教育を受けるところです。

 

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日中の訓練や座学がすべて終わると、自分の住む居室(営内)に帰って来ます。帰ってくると「1日終わった〜〜」という安堵の気持ちになるのですが、かといってこの後ゆっくりできるわけではありません。

 

1日の訓練が終わった後、消灯までの時間は基本的には自分たちの空き時間として利用して構わないです。

 

が!その空き時間のほとんどを体力錬成や勉強、掃除やアイロンがけに当てます。もちろん平日は外出なんかできやしません。

 

体力検定のためには自分で体づくりをしなきゃいけないし、自衛隊入ってから覚えることもたくさんある。教育隊は学校みたいなもんなので、テストだってあります。

 

部屋が汚かったら大目玉くらうので、空いてる時間に床磨いてました。朝や夕方に清掃の時間も決められているのですが、床についてしまった靴の跡を落とすのやワックスがけはその時間内には無理だからです。

 

だから空き時間を見つけてやります。ドアノブやステンレスの床見切りだって、ピカール使ってピッカピカに磨きます。

 

 

自衛隊入るまでこんな金属磨きの存在知らなかった(笑)

 

洗濯もアイロンがけも靴磨きもこの時間にやるんですよ。皺だらけの作業服(迷彩服のこと)や制服着てようもんなら連帯責任が待ってるので、念入りにアイロンしておかないといけません。

 

でもアイロンって12人くらいいる1つの班に1〜2台しかないんです。だから、素早くやらないといけない。かといって適当だと怒られるので、ほんと大変でしたね。靴磨きも靴がピカピカに輝くまでやらないといけないですし。

 

お風呂入れる時間も決まってるので、ほんとタイムアタックのような毎日です。泥まみれ汗まみれになるのでお風呂入らないわけにもいかないし、私の場合お風呂好きなのでこれはちょっと苦痛でした。

 

だから、少なくとも平日は、部屋にいても本当に全然くつろげないです。なんかサボろうもんならルームメイトと喧嘩になるしね。「ちゃんとやれよ!」とか。集団生活ならではの喧嘩です。

 

突然区隊長や班長(教官)が部屋にやってくることもあるから、課業終わってもあんまり安心もできないし。

 

後から振り返ると良い思い出なんですけど、すごい大変なのでもう一度やれと言われたらできる自信がないです。(笑)

部隊配属されてからの営内

教育隊を卒業して、部隊に出てからも当然営内生活は続きます。

 

教育隊といちばん違うのは、先輩や後輩と同じ部屋になるということですかね。教育隊のときは同期しかいないけど、部隊に出ちゃうと同期と同じ部屋になることなんてほとんどないと思います。

 

仕事が終わった後の時間といえども、先輩と後輩。部屋や廊下で先輩とあったらちゃんと挨拶しないといけないし、後輩の行動がおかしかったらきちんと注意しなければなりません。同期同士で騒いでいれば当然怒られます。営内生活にお休みはありません。

 

1、2年目は自分が一番下だし、ゴミ捨てサボろうもんなら怒られるし、ほかにもやることいっぱいあるので慣れるまでは大変かも。けど慣れました。先輩たちだって何もかも後輩に丸投げする、ってことはありませんでしたし。掃除当番も階級問わず交代制でした。(部隊によると思います)

 

教育隊を出ればアイロンがけも靴磨きも掃除もプロっぽくなってるので、自分の時間の確保はしやすいはずです。ただ教育隊と違って残業がそれなりにあるので、どれくらい時間があるかは人によって違うと思う。

何をして過ごしていたか

人によって違うと思うのですが、私の場合はこんな感じでした。

好きなことに時間に使う

プライベートもプライバシーもない営内ですが、教育隊を出て部隊配属をされてからなら趣味の時間を作ることも可能です。申請すればパソコンもテレビも持ち込めるし、今は基地によってはネット設備もあるみたい。私の時はなかった…うらやましい…(笑)

 

ゲームを持ち込むのもOKです。最終的には飽きちゃって売っちゃったんですけど、私もVitaやらDSやら持ってました。マンガ本持ち込むのもありですが、冊数が増えると大変なことになるのでなるべくKindleで電子書籍買ってました。

 

あとは営内から出て、基地の外にご飯食べに行ったり、コンビニ行ったりもしてましたね。基地の中のコンビニって何故か少し高いので、なるべく基地の外に出て、普通のスーパーやコンビニで買い物するようにしてました。

 

成人してからは飲みに行くことも多かったかな。自衛隊の基地の周りって飲み屋さんが何故か多い気がする。やたら飲み会も多いし。

 

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平日の士長の門限は9時半だったはず。それまでに帰ってこないと大変なことになるので、余裕を持って帰ってくるようにしていました。

 

もちろんやることやらないと怒られるので、時間配分は考えないとだめです。部隊出たからってシワシワの服や曇った靴で出勤しちゃだめなので、そういうのは先に済ませてました。

体力錬成

部隊配属されてからだって体力錬成は続きます。自衛官でいる限り体力は必要です。私の場合整備職だったので、余計に筋肉が必要でした。(航空機整備ではないです)

 

力がないと仕事にならないんですよね。現場で体力切れなんかになったら大変だしね。

 

ほぼ男の人しかいない職場で、仕事始めたばっかりのころは工具すら重く感じました。「そんなんじゃ使えないから鍛えろ」とか平気で言われてました。だから余計頑張れました(笑)

 

仕事の後は4〜5キロほど走ってました。休みの日はもっと長い距離走ったり。ジム行ったりもした。当然外出したい日もあるので、毎日かかさずしていたわけではないです。

 

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でも水泳の方が好きなので、室内プールで過ごすことのほうが多かったですね。

 

私は入隊するまでカナヅチでした。泳げるようになったのは、部隊配属されてからの訓練係のスパルタ教育のおかげです。(だいたいどこの部署にもそういう役職持ってる自衛官がいます)

 

本当に超スパルタだったのでちょっとトラウマにもなってるんですが、おかげさまで泳ぐのが好きになりました。

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勉強

自衛官でいる限り、部隊に出てからも勉強から解放されることはないと思います。昇任試験もあるし、私の場合航空学生の試験受けたりもしてたので、そういう勉強もしてました。そういう時は自習室に閉じこもることが多かったかな。

 

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自衛隊内で英語検定があったりもします。とりたい資格があるなら、そういう勉強するのも全然ありです。私も乙4取ったりしたし。

 

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ガールズトークのようなもの

女性自衛官ならではかな。相手は先輩だろうが後輩だろうが同期だろうが、空き時間にガールズトークっぽいことをすることは多かったです。娯楽室という休憩スペースに同期で集まって、職場の話をしたり、恋愛の話をしたり。

 

場所が特殊なだけで、基本的には基地の外に住む一般人の女性と変わらないと思います。修学旅行の夜みたいな日が多くて、結構楽しかったです。余談ですが、自衛隊内では噂が広がるのはめちゃくちゃ早いので注意しましょう。

まとめ:大変だけど楽しいよ

少し紹介するつもりが文字数がすごいことになってしまった。いかがでしたか?少しイメージがつくでしょうか。

 

自衛隊生活に興味がある人、これから自衛隊に入る人の役に立てれば嬉しいです。

 

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