自分がナルコレプシーだと知る前から、「笑うと呂律が回らなくなること」が私の悩みでした。
私はすごく嬉しかったり、笑ったりすると呂律が回らなくなるので、話せなくなります。
「それも脱力発作の一種だよ」、そう教えてくれたのは私の主治医でした。
笑ったり嬉しくなったりすると、話せなくなる
私は笑うと呂律が回らなくなります。なので、話している途中で感情が高ぶって笑ったりすると、そこで会話が途切れたりします。
なにか面白い話をしようとしても、途中で気持ちが高ぶると口が回らなくなるので最後まで話せません。
私は幼少期からだと思ってたけど、母曰く幼い頃は普通に笑いながら話してたそうです。なのでいつからこうなのかはよく覚えていません。
みんなそうなのかな、と思ったこともあったけど、周りの子達は普通に会話しながら笑っていました。身の周りに同じような症状の人はいなくて、どうして私だけこうなの?とずっと疑問に思ってました。
結構何年も悩んでたのに、「笑う 話せなくなる」とか、「笑う 呂律」とか、そういうことで検索しても、それっぽい情報がヒットしないんですよね。


試しに検索かけたら今も変わってなかった。
人前だと笑えないとか、笑う話題じゃないのに笑ってるとか、なんか英語の話がヒットしたりとか。それとは違うんだよね。自分と同じ症状で悩んでいる人のことについては全然見つけられなかった。
今回この記事を書くことにしたのは、そのためです。
ナルコレプシーを疑って受診した
異様な眠気に悩んで受診した時、病院の先生に「脱力発作はある?」と聞かれました。
病院に行く前、なるこ会のHPを少し読んではいたので、脱力発作がなんなのかは知っていました。
これはナルコレプシー特有の症状で、気持ちが高ぶった時や驚いた時に膝から崩れ落ちたり、全身の力が抜けてしまったりすることをいいます。
情動脱力発作とは、喜怒哀楽の感情が強く動いたときに首、全身、ひざ、腰、ほほ、あご、まぶた、などの姿勢筋の力が急に抜ける症状です。
引用元:
なるこ会 認定NPO法人日本ナルコレプシー協会
受診するまでは、「私これには当てはまらないなあ」と思ってました。それまで膝から崩れ落ちるようなことは1回もなかったからです。
なので先生にも「脱力発作はないです」と答えました。
その後、先生は少し考えるような素振りを見せてから、今度は「笑うと呂律が回らなくなったりはしないの?」と質問してきました。
はっとしました。それには心当たりがあったからです。
「軽いけれど、笑ったら呂律が回らなくなるならそれも脱力発作の一つだと思うよ」、そう教えてくれたのは、病院の先生でした。

眠気に悩んでいませんか
もし眠気にも悩んでいるなら、それはナルコレプシーのせいかもしれません。
私が長いこと苦しんでいた笑いの悩みの正体は、ナルコレプシー特有の脱力発作でした。
笑いの悩みは何年も抱えていたけど、これが脱力発作だなんて考えたことありませんでした。脱力発作としては軽い方だと思いますし、おかしな眠気だって病気だってなかなか気付けなかったですし。
同じような悩みを持っている人にこの記事が届くといいな、と思います。