過眠症にもいくつか種類があるって知っていますか?
今回は、それぞれの過眠症の違いの説明をしてみようと思います。
はじめに
今回、記事作成にあたって、「睡眠障害のなぞを解く」を参考にさせていただいております。
この本については過去記事にまとめていますので、そちらを参照してください。
とてもこわい”過眠症”
そもそも過眠症とはなんなのか?
その名の通り、寝すぎてしまう病気です。
夜中しっかり睡眠をとっているのに、日中睡魔に襲われることが多い。
例えば、大切な会議のときに寝てしまったり、授業中起きていられず怒られることが増えたり。そんな症状があらわれたら、それは過眠症かもしれません。
ナルコレプシー
ブログタイトルにもあります通り、私の持病です。聞いたことありますか?まだそんなに知名度は高くない気がする。私も自分がなるまでは知りませんでした。
日中耐え難いほどの強烈な眠気に襲われ、眠るのが不適切な場面でも眠り込んでしまう睡眠発作、突然全身の力が抜けてしまう情動脱力発作、寝入りばなに幻覚を見る入眠時幻覚、金縛り(睡眠麻痺)の4つの症状がみられます
出典元:睡眠障害のなぞを解く
「居眠り病」とも呼ばれているみたいです。
私の場合、薬を飲んでいないと夜中8時間寝ても眠くなります。突然急激に眠くなって、知らないうちに寝ています。
でも、仮眠したり寝落ちしたりしたあとは、かなり爽快感があるんですよ。すごく頭がさえた感じがするのですが、これもナルコレプシーの特徴みたいです。
私は脱力発作は軽度なので、笑うとろれつが回らない程度です。でも症状が重い人だと、感情が高ぶった拍子に膝から崩れ落ちたりするそうです。脱力発作は軽いものの、入眠時の幻覚ははひどいので、夢と現実の区別がつかないことがしょっちゅうあります。
ナルコレプシーはまだ根本的な治療方法は見つかっておらず、薬を飲んで生活していくことになります。薬を飲んで規則正しい生活をしていれば、症状はかなりマシになるそうです。
私も毎日処方薬(モディオダール)を飲んでいますが、実際だいぶマシになりました。日中寝てしまう回数は激減したと思います。薬もそうだけど、やっぱり規則正しい生活って大事みたい。
ナルコレプシーについては、なるこ会さんのHPがかなりわかりやすかったです。
睡眠時無呼吸症候群(SAS)
こちらはナルコレプシーよりも有名なのではないでしょうか。
睡眠時に気道が閉塞して「無呼吸」の状態になるため、浅い睡眠や中途覚醒を起こし、睡眠の質や深さが不十分であるために、日中の眠気を訴えます。
出典元:睡眠障害のなぞを解く
無呼吸のせいで夜に深い睡眠がきちんとできないため、日中眠気がでてきてしまうんですね。眠気は集中力低下や効率の低下へとつながります。
SASのリスクを大きく高めるのは、肥満だそうです。肥満だと口咽頭壁という部分に脂肪がたまりやすいため、軌道が狭くなって、睡眠時の呼吸に支障が出るんだそう。だからかな、生活習慣病関係の特番でよく見かける気がする。
ただ、肥満じゃないからって安心できません。日本人は骨格の関係上、肥満がないタイプのSASの割合が白人に比べて多いんだそうです。骨格なんてどうにもできない…。
また、そのほかにもうつとの関係がある、とも指摘されています。うつが睡眠の問題を引き起こすと考えられているみたい。
治療法はCPAPという方法。鼻から空気を送る機械を装着して眠り、気道の閉塞を防ぎます。
出典元:睡眠障害のなぞを解く
うつ病に伴う過眠症
うつ病では睡眠や覚醒に問題がある場合が多く、日中眠気を訴えたり、眠って過ごしてしまったり、という仮眠の症例も多くみられます。
出典元:睡眠障害のなぞを解く
ストレスが多い日本の現代社会、うつ病がどれだけ怖いかよくわかりますね。
突然急激な眠気に襲われるようになった場合、まずしばらく休養を取ったほうがいいかもしれません。もちろん病院は行った方がいいと思います。
特発性過眠症
過眠症状があるのに、前述の3つのうち、どの過眠症にも当てはまらない場合、特発性過眠症と診断されます。複数の病態が混在していると考えられ、原因の特定はできません。
出典元:睡眠障害のなぞを解く
つまり、原因がわからない過眠症のことを指します。ナルコレプシーと違って脱力発作もないそうです。
ナルコレプシーの場合(というか私の場合)、仮眠を取るとかなりスッキリします。1〜2時間の間は眠気を感じずに活動できます。けれど、特発性過眠症だと目覚めも悪く、仮眠後に目覚めたときの爽快感もないんだそう。
薬物療法はまだ確立していないようですが、ナルコレプシーと同じように精神刺激薬が処方されるそうです。
おかしいと思ったら病院へ
どれも自力で治る病気ではありません。
けれど、治療をすればかなりマシになります。
私は治療する前は日中寝てばかりでしたが、いまは薬を飲みながら生活しているおかげか、仕事中寝落ちすることはかなり減りました。
もし日中異様な眠気に悩まされるようなら、それは過眠症かもしれません。
少しでもおかしい、と思ったら病院にかかってくださいね。