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映画、ドラマ

「就活」というものを知りたくて、「何者」を読んで、そして観た

私は高校卒業と同時に自衛隊に入ってしまったので、「大学生の就職活動」というものを体験したことがありません。(入隊の試験も就活といえば就活なんでしょうが)

 

一般企業に移る時に少し転職活動をしたくらい。大学に進んだ友人たちを通してしか知らないんです。

 

どんなものなのか知りたくて、少し前に話題になった小説「何者」を読み、映画も観てみました。

「何者」

小説の作者は朝井リョウさん

「桐島、部活やめるってよ」で有名な朝井リョウさんの作品です。直木賞受賞作品。

 

小説を買ったのは1年半ほど前です。ちょうど映画をやっていた時期だったので、映画仕様のブックカバーもついてきました。

 

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感じたのは、”SNS世代”ってこと

正直、この映画では就活の流れはざっくりとしかわかりませんでした。わかったのは、パソコンで受けるwebテストがあることや、グループディスカッションがあること。何社も受けることが多いこと。

 

webテストもグルディスも自衛隊の入隊試験にはなかったので、勉強にはなりました。

 

ただ、そんなことよりも感じたのは、私たちの生活の根強いところにまでSNSが絡みついている、ということ。

 

拓人(佐藤健)、光太郎(菅田将暉)、瑞月(有村架純)、理香(二階堂ふみ)の4人(と、理香の彼氏の隆良)は、全員いろいろあって5年生。

 

彼らは就活対策本部として、理香の家に集まるようになります。はじめは「一緒に頑張ろう」と集まった4人でしたが、だんだんと不穏な空気が流れ始めるのでした。

 

f:id:momoyo-haraguchi:20180207120952j:plain:w400出典元:映画「何者」公式サイト

 

@以下に色々書いてあるのがツイッターっぽいよね。山田孝之演じるサワ先輩は、理系の大学院生です。

 

面接をツイッターと例える拓人、SNSを駆使して受ける会社のOB訪問を頑張る理香。理香はOB訪問する相手のフェイスブックやツイッターのアカウントを探して、フォローします。

 

私はプライベートでやってるアカウントは、あまり多くの人と繋がりたくないかな…と思っています。だから違和感があるのですが、今時は結構当たり前なのかな。

「その人が普段やりとりしてる人もまとめてフォローしちゃえば、話聞くよりも、本当の会社生活ぶりがわかったりするんだよね」

 

「OB訪問ではああ言ってたけど本当はこれくらいまで残業してるんだとか、この業界の人は普段こういうニュースに関心持つんだとか。実際、話は素敵だったのに現実では愚痴ばっかりの人もいたり」
出典:何者

私も残業の時ツイッターで絶叫してるなぁ(笑)

 

 

結構逆のこともあるみたいで、今は面接を受けた学生のアカウントを探してどんなことを呟いているか調べたりもするそうですね。

 

ちなみに隆良くんは、就活をしていません。「俺は俺で生きて生きたいから」、就活なんて考えたことないそう。それで周囲をバカにして、なんとなく見下しています。

 

それが原因で責任感の強い瑞月を怒らせてしまい、その後慌てて就活を始めるのでした。

SNSって怖いな、と思った

主要メンバーには全員ツイッターのアカウントがあります。

 

意識高い系の理香が「就活は集団戦、な仲間がいるって心強い」と言ってツイッターに写真を載せたり、その様子を就活しない宣言をしている隆良が興味深い(笑)と呟いたり。

 

天真爛漫系の光太郎が「第一志望落ちた!」と素直に書いていたり、地味系素直女子の瑞月が就活のことを交えながらも、普通の日常の書いていたり。

 

冷静に就活を分析していた拓人にも、アカウントがあります。

 

でも、みんなに教えているのはあくまで表のアカウント。実は周りのことを上から目線で分析した裏アカウントがあるんです。。

 

大手に落ちて中堅に入社することになった親友の光太郎を笑っていたり、同棲する理香と「隆良をカッコつけたまま同棲してる」とネタにしていました。

 

それが実は、仲間の理香にバレていたんですよね。理香は彼のアカウントをずっと見ていたんです。

 

こちら、拓人が裏アカウントで呟いていた内容の一部。なんだかもやもやします。

何度見ても、あの二人の自己紹介文は痛すぎる。スラッシュで区切りまくったり、とにかく肩書き並べた後に、よくわからない格言。【人と出会い、言葉をまじわすことが糧になる】って、そんなに少ないフォロワー数の人に堂々と言われてもな、という感じ。
何者 @NANIMONO 115日前
引用:何者

これ、理香と隆良のことなんです。小説の初めのページに、彼らのアカウントのプロフィールが掲載されています。

 

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「知ってるよ、私。あんたがもうひとつのアカウントで好き勝手いろんなこと書いてるのだって知ってる」

 

「でも、私だって同じようなものかもね」

 

「ツイッターで自分の努力を実況中継してないと、立っていられない。もう、立っていられないんだよね」−理香
出典:何者

ツイッター、インスタグラム、フェイスブック。

 

手段は色々ありますが、いつの日か自分のことを発信するのが当たり前になっていますよね。

 

それに依存して、そのせいで苦しんで、それでも縋るしかない。

 

自分のことを発信して、いいねやリツイートで自分を満たす。

 

就活小説を見た、と言うより、現代の若者の人生を覗き込んだようで、モヤモヤしました。

すごくモヤモヤする。でも面白い

中盤からとにかくモヤモヤしますが、面白かったです。映画の評価が低いのはどうしてだろう。

 

就職活動、というより、SNS世代の心の闇を書いた作品ですかね。

 

就活生に限らず、SNSが生活に一部になっている世代であれば、普通の学生、社会人でも共感できると思う。自分もそういうところあるなあ、と実感できたり。自分を見つめ直すいいきかっけにもなりました。

 

映画の方は最近はU-NEXTNetflixなどにも追加されましたので、気になったらぜひ観てみてください(^^)



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