原口ももよです。
昨日からよくこのニュースを見かけますね。
大阪大学は2018年1月15日、大学入試センター試験の監督者が国語の試験中に居眠りをして数回いびきをかき、監督者としての責務を果たせなかったとして、40代の大学院教授を訓告処分した。
文科省は阪大に対して15日、「一層緊張感を持って入試業務に取り組むよう、厳しく指導を行った」という。
これを見て、過眠症患者として思うことがあったので少し書いてみようと思います。
過眠症では?
ニュースだと詳しい状況がわからないし、もしかしたら本当にただの居眠りかもしれません。けど、試験中という緊迫した状況下で眠っちゃうのって、普通じゃないと思うんです。
林文化相は「緊張感を持って業務に取り組むように」と言っていますが、緊張感があったって寝てしまう病気があります。それがナルコレプシー、私の持病です。
私は薬を飲んでいるので、症状はだいぶ抑えられています。が、通院を始める前は、状況は一切関係なくどこでも寝てしまう睡眠発作に苦しんでいました。会議中や商談中、大事な面で寝落ちしたことが何度もあります。緊張感を持っていないわけではないのに、それでも寝ちゃうんですよ。
試験監督だった教授はすでに訓告処分を受けたそうですが、処分は病気かどうか調べてからでもよかったんじゃないでしょうか。
おかしい、と思ったら病院に行くこと
今回のニュースとはそこまで関係はないのですが、異常な眠気を感じるようになったらなるべくはやく受診すべきだと思います。早ければ早いほどいいです。早く薬を飲むようになれば、過眠症によるミスや事故は減らせると思うからです。
眠気が病気だなんて人間なかなか思えないから、病院行きづらいのもわかるんですけどね。私が睡眠外来にかかろうと決意できたのは、父が私の背中を押してくれたからです。
私がナルコレプシーでは?と思い始めた時、まず離れて暮らす実家の父に相談してみました。そうしたら父は私の家の近くの睡眠外来を探してくれました。私があのとき病院に行けたのは、家族の理解があったからだと思います。 pic.twitter.com/I41iq3Cwmy
— ももよ@ナルコレプシー (@momoyo_ym) 2018年1月10日
誰かから相談を受けたり、周囲の人が頻繁に居眠りするようになったら、まずは怒るのではなくて受診をすすめて欲しいです。
職場に眠ってばかりの人がいませんか?その人、もしかしたら過眠症かもしれません。
頭ごなしに怒るんじゃなくて、どういう生活をしているのか、十分寝ても眠いのか、まずは聞いてあげてくださいね。